各種渡航ワクチンの予約受付中。輸入ワクチンあります。

感染対策

目次

生馬医院の感染対策

2009年 新型インフルエンザを意識して、以前から強化してましたが、2020年2月の新型コロナウイルス大流行を受けて、生馬医院の院内感染予防に対する取り組みをまとめておきます。

基本は、換気とマスク着用とソーシャルディスタンスです。
患者様の目線で紹介していきたいと思います。

通常受診患者様の目線

 感染症が考えられない患者様や、コロナウイルス非流行期における軽度の感冒症状の方の受診経路を示します。

 基本的にはコロナ禍が終焉するまでは無症状の方もマスク着用をお願いします。
 コロナウイルスは、無症状の時期からウイルスを排泄していますので、それを防ぐ意味もありますが、マスクする事でコロナウイルスの感染を85%低減できるという報告もあります。

Web受付

 internetから当院のWeb受付システムを使って時間帯予約が出来ます。
これによって、院内に必要以上の患者様が来院して待つために密接する事を避ける事ができます。
 また、慢性疾患の方は、オンライン診療も受診可能です。

入口~スリッパ履き替え

入口

入口取っ手には、光触媒(東芝ルネキャット)塗布。スリッパ~下駄箱全体にも光触媒塗布しています。付着したウイルスが光で殺菌されるのを期待しています。

1日2回、オゾン水散布による殺菌処理も追加して行っています。

 自動アルコール手指消毒器設置していますので、履き替え動作後は手指消毒をお願いします。

 最近は土足のクリニックが増えてきていますが、今回のコロナウイルス感染症は、靴を介して院内感染が伝搬された可能性も示唆されている事から、スリッパ履き替えは感染対策として成り立っているかもしれません。

 またコロナウイルス市内流行期は、1日1回のオゾンガス滅菌を行っています。

2020年10月から、殺菌灯付きスリッパボックスが登場。紫外線殺菌済みのスリッパを希望する方はご利用ください。

来院時体温チェック

 来院時、スタッフが赤外線体温計で体温を測定します。発熱が認められる場合は、マニュアルに則り、別場所での待機をお願いする場合があります。

受付での手指消毒

入室後、必ず1回はアルコール手指消毒を行ってもらう事で、接触による院内へのウイルス付着の機会を減らします。

広い待合室

広い待合室


 66m2の広さがあり、時間帯予約する事によって、来院した患者様同士の間隔は、1m以上の社会的距離を保つ事が出来ます。

 1m以上の社会的距離を開ける事によって、コロナウイルス感染を82%低減する事が出来ます。(マスク着用していればさらに)
 また、椅子類には、光触媒塗布しており、1日2回のオゾン水消毒を行っています。(これをLevel 1殺菌としています)

 さらに、危険ウイルス市内流行期は、終業時にオゾンガス滅菌を行い、範囲も段階的に広げ、最終的には全館ガス滅菌(Level 3殺菌)に至ります。

遊具のオゾン殺菌
絵本のオゾン殺菌
高濃度オゾンによる全館滅菌

気流の調節 ・換気

換気

 合計6機の換気扇により、待合室も含め、全館の換気係数は1時間当たり13回で、浮遊菌の99%排泄にかかる時間は22分です。これは、アメリカCDC結核菌予防ガイドラインに則っています。

気流

レーザー光で室内気流の向きと速度を計測し、最適化していますので、 院内の空気は、待合室から、隔離室まで一方通行になっており、診察室から待合室に逆流する事はありません。

各所に配置されたアルコール噴霧器

 受付や、雑誌類近く、トイレ内など、各所にアルコール(ノロウイルス対応タイプ)を配置し、気軽に手指消毒しやすい環境を用意しています。

一般トイレ

 一般トイレは接触部位に光触媒塗布し、2類以上の強毒ウイルス市内流行時は、1日1回のオゾンガス滅菌を実施しています。

換気

 1時間あたりの換気回数は83回/hrで、空中浮遊菌の99%排出にかかる時間は3.9分です。ドアの通気口から斜め横に向けて空気が吸い込まれ、室内で渦を巻いてから、換気扇で排気されるため、効率的に浮遊菌を排出できる設計になっています。

自動洗浄

 便器はTOTOアプリコットF1で、使用後と使用直前に、次亜塩素酸水が自動で噴霧され、便器が自動で除菌されます。自動洗浄で、ウオシュレット付です。

自動紫外線殺菌

 人感センサーが2か所設置されており、体動が長時間見られない場合、人がいないと判断して、電気が消えます。その後、紫外線が15分間照射されます。便座や手すりなどに、平均10分でウイルス除菌に必要なエネルギーの2倍量(15mJ/cm2)が照射される設計になっています。人が近づくと紫外線が消灯し、LEDライトが付きます。

まとめますと、中に入った人がウイルスを空中にバラまいたとしても、その人が利用9分後に2人目が利用すれば、室内全てが、ほぼ無ウイルス状態でご利用可能です。
※)なお、たとえ連続利用しても、強力な換気と光触媒塗布していますので、心配はご無用と思います。

感染症発症患者様の目線

 コロナウイルスやインフルエンザ、みずぼうそう、風疹、麻疹など、他人に感染させやすい、または、法定伝染病に罹患したかもしれないという患者様の受診目線で解説します。

 これは、これらの病気に感染したことが疑われる方全員に該当しますので、感染しているかどうかわからなくても、インフルエンザ流行期は高熱の方、コロナウイルス流行記は微熱の方も含まれます。

 このタイプを考えている患者様は受診前に必ず当院に電話連絡していただき、受付で指示を仰いでください。

駐車場

医院隣に駐車場があるため、感染疑いの強い方は、車で来院いただき、駐車場で待機していただきます。

感染が疑われる方の診察や処置は駐車場内で行う場合もあります。

感染者専用入口

感染者と非感染者の入室経路を分ける

 完全に別棟から感染患者様専用の入り口を用意しており、空気は外から専用入口を通って隔離室に流れるように、気流調節しています。

 また通路内は、紫外線殺菌可能な設計のため、1人患者様が出入りするたびに、通路内が殺菌される仕組みになっています。スリッパも利用するたびに個別殺菌されています。

患者通路の紫外線殺菌、スリッパ自動殺菌器

感染隔離室

感染隔離室です、ちなみに真ん中の白い椅子は、昭和3年から使用しています
紫外線殺菌中の写真です。ウイルスはおよそ4.5分で殺菌できます。

陰圧設計の隔離室です。毎時換気回数は130回/hr(30秒に1回の割合で空気が入れ替わります)で、感染浮遊ウイルスの99%除去に必要な時間は、推定2.3分です。

 室内表面には、光触媒(東芝ルネキャット)塗布し、LED光が当たるだけで除菌される仕組みを取り入れていますが、紫外線殺菌灯により、室内が無人であれば、紫外線殺菌が自動で行われる仕組みを取り入れています。
(当院の紫外線出力によるウイルス殺菌に必要な時間は約4.5分です。)

 これにより、患者様一人利用する毎に紫外線殺菌を行い、常に清潔を保つことによって、次に利用する方に感染を伝搬させない工夫をしています。
 また、オゾンガス滅菌器も常設しており、1日1~2回、高濃度オゾンにより室内隅々まで滅菌可能です。

 この部屋では、診察だけでなく、吸入や吸引処置、採血、検査など、エアロゾルを発生させる可能性のある処置も行えるようになっています。

ベッド、レントゲン室

ベッド、レントゲン室の紫外線殺菌

感染者も利用できるよう、陰圧設計になっています。
感染者からの感染を恐れるがあまり、感染と関係のない病気を見落とす事が良くあります。(例えば、コロナウイルス感染者の心筋梗塞併発例など)

そんなとき、医師が感染を恐れて検査をしないで放置すると、命に係わる場合があります。かといって、なんでも総合病院に丸投げすると、重傷者の救急に負担がかかります。

そんな状況を避けるために必要な事は、感染者に検査機器を使用したとしても直ちに機器を殺菌し再利用できる仕組みです。

(感染者専用の検査機器を別々に用意したとしても、最初に使った人がコロナウイルスだったとして、次に使った人が、自己免疫疾患の発熱だったりした場合、感染伝搬させてしまいますから。)

 そこで、当院では、感染者が利用した場合は、アルコール塗布によるふき取りだけでなく、紫外線殺菌により毎回殺菌処理を行い、使用した日の終業後は、オゾンガス滅菌を行っています。

 紫外線強度は、5-10分程度の照射で15mJ/cm2に達しており、ウイルス死滅に必要な7.7mJ/cm2の2倍程度を達成しています。

検査用トイレ

使用後は自動で紫外線殺菌

 時間換気回数は24回/時間で、浮遊菌99%除去に必要な時間は11.9分です。
 光触媒塗布、ナノイー除菌脱臭常設していますが、これも、使用後、無人になると紫外線殺菌が自動で行われる仕組みを取り入れており、ウイルス殺菌に必要な時間は4.5分です。これにより、個別清潔を維持しています。


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