各種渡航ワクチンの予約受付中。輸入ワクチンあります。

受験日に備えたインフルエンザ予防について

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暑さがようやく落ち着いてきたと思えば、もうインフルエンザワクチンの季節になりました。
毎年この時期、受験を控えたお子さんを持つ保護者の方から「どうやって体調管理をしたらよいか」というご相談をよくいただきます。ここでは、当院が考える予防の工夫をご紹介します。


目次

ワクチンの効果は「万能」ではありません

インフルエンザ予防といえばワクチンが一番に思い浮かびますよね。
ただし、注射で接種する不活化ワクチンも、鼻からスプレーするフルミスト(生ワクチン)も、「打てば必ずかからない」というわけではありません。(昔、不活化ワクチンを2回接種したから大丈夫と言って、インフルエンザにかかっている友達のところにマスクもせず近づいて、感染してしまい、「2回も接種したのに、お金の損をした!」と怒っていた方がいらっしゃいました。)

  • 当院での過去のデータでは、不活化ワクチンで約70%、フルミストで約80%の発症予防効果がみられました。
  • 一方で国内の臨床試験では、フルミストの効果は30〜50%程度と報告されており、年や流行株によって差が出ることがわかっています。

本番前に安心をプラスする方法

「ここだけは絶対に体調を崩せない」という本命の受験日には、抗インフルエンザ薬を予防的に内服する方法(※自費診療です)もあります。
試験の10日前から飲み始めることで、より安心して受験日を迎えることができます。

ただし、この薬は本来「家族にインフルエンザの方が出たとき」などに使うものとされており、実際に使うかどうかは必ず医師と相談してください。


ワクチンごとの持続効果

  • 不活化ワクチンは、効果がだいたい4か月ほど続きます。
  • フルミストは鼻の粘膜に免疫を作るため、感染の入り口を守る形となり、1年近く効果が続くといわれています。

受験シーズンが長く続く方は、ワクチンで基礎を作っておき、さらに本番直前だけ薬で補強する、という方法が現実的です。


2種類のワクチンを組み合わせる方法

予防効果をできるだけ高めたい方には、フルミストと不活化ワクチンの両方を接種する方法もあります。
当院では、まずフルミストを接種し、4週間後に不活化ワクチンを接種する方法をおすすめしています。
(メーカーは同時接種も認めていますが、当院では安全性を考えて間隔をあけています。)


まとめ

  • ワクチンは大切ですが、かからない保証はありません。
  • 本命受験を守るには、ワクチン+必要に応じて薬での予防が有効です。
  • 受験が長期間にわたる場合は、ワクチンで土台をつくり、本番直前に薬を追加するのがおすすめです。
  • 2種類のワクチンを組み合わせる方法もあります。
  • 無論、咳している人がいたら、その人の風上にたたずむようにして、空気感染を防ぎ、マスクや手洗いもきっちりするのは言うまでもありません。

お子さんが元気に本番を迎えられるよう、早めに準備をして安心して受験シーズンを乗り切りましょう。


ワクチン予約はこちらから

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