各種渡航ワクチンの予約受付中。輸入ワクチンあります。

ルーチンワクチン

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海外渡航におけるルーチンワクチン

目次

ルーチンワクチンとは?

ルーチンワクチン(routine vaccination)とは、その国の国民で、その年代の人間であれば、当然接種済みであるとみなされるワクチン群の事です。

世界各国のルーチンワクチンについては、WHOのホームページや外務省のホームページから確認できますが、Updateがタイムリーでないので、各国のCDCホームページなどから確認する方がベストです。

自分または、自分の子供たちが渡航する場合、どのワクチンを接種する必要があるかについては、通常は就職先の職場や、就学先のSchoolの必要書類に書かれていますので、それに従って当院が判断します。

アメリカのルーチンワクチン

もっとも見やすく提示されているので、紹介します。
アメリカCDC(Center of Disease Control and Prevention)のホームページで紹介されています。
毎年Updateされますので、以下に直接リンクを配置しました。

0~18歳まで

0-6歳まで

Influenza(インフルエンザワクチン)は必須ではありませんが、入園するschoolの方針に従ってください。

HepA(A型肝炎ワクチン)は、12~23か月までに1回目を接種し、その6~18か月後に2回目を接種すると書かれていますが、これは、HavrixやAvaxim, Epaxal, Vaqtaというような外国産で効果の強いワクチンによる接種方法です。日本のA型肝炎ワクチン(エイムゲン)を接種する場合、Havrix1回はエイムゲンの1か月間隔2回接種に相当します。しかし、エイムゲンを接種した場合、外国産ワクチンとの互換性がありませんので、現地で1年後にもう一度はじめから接種し直す必要があります。

MMRとは、麻疹(measles)、おたふくかぜ(mumps)、風疹(rubella)が混合されたワクチンで、日本では認可されていません。代わりに麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)と、おたふくかぜワクチンを接種する事になります。アメリカでは、水痘やおたふくかぜに罹患したというだけでは、ワクチン不要とみなしてくれません。罹患歴があるというだけの人は、必ず抗体価検査を行って指定以上の抗体がある事を証明しなければなりません。

A型肝炎ワクチンが、日本製のワクチンと接種回数の違いがある程度で、ほぼ、日本小児科学会が推奨しているワクチンと同じです。(B型肝炎は、ヘプタバックス-IIを使用した場合、外国で追加接種が可能です。)

ボストンの一部の学校では、MMRワクチンを接種せず、代わりに麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)と、おたふくかぜワクチンを接種した場合は、抗体価検査を強く求めてくる学校があるそうです。(これは、Red Bookに、『Single-antigen measles vaccine no longer is available in the United States』と書かれている内容の中でavailableを『手に入る』と解釈せず、『認める』と解釈している学校医がいるためだそうです。)

7歳~18歳まで

 Tdapとは、成人専用の3種混合ワクチンで、副反応を少なくするため、ジフテリア抗原量が減量されているもので、2014年現在では日本で認可されていないワクチンです。しかし、現在日本サノフィ・パスツールが成人用Tdapワクチン(アダセル)の治験をおこなっており、数年後に認可され販売される予定です。それまでの間は、当院では独自に輸入したTDaPワクチンであるboostrixを接種しています。

MCV4(Meningococcal Conjugate Vaccine 4)とは、4種類の髄膜炎菌に対する効果の強いワクチンです。

19歳以上の成人

以下のスケジュールが推奨されていますが、どれくらいのアメリカ人が真面目に接種しているかという、接種率の公表は2008年で5.9%程度と低値です。
インフルエンザ、肺炎球菌、破傷風ワクチンの接種率が比較的高いようです。

健常成人のスケジュール

毎年のインフルエンザと、10年毎のTdap(成人用三種混合ワクチン)ワクチンが推奨されています。

若年成人では、子宮頚癌ワクチンの場合、男性においても推奨されています。これは、女性へのヒトパピローマウイルスの感染を防ぐ目的です。

Zosterワクチンは、帯状疱疹用のワクチンで、60歳以上で最近の罹患暦が無い場合は、接種が推奨されています。日本では、水痘ワクチンがこれに相当します。

MMRワクチンは、小児期に接種漏れの方に推奨されています。

65歳以上では日本と同様に、成人用23価肺炎球菌ワクチンが推奨されています。

妊娠や慢性疾患に罹患している成人のスケジュール

毎年のインフルエンザと、10年毎のTdap(成人用三種混合ワクチン)ワクチンは妊婦においても推奨されています。

成人用23価肺炎球菌ワクチンの推奨年齢枠が拡大されています。

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