各種渡航ワクチンの予約受付中。輸入ワクチンあります。

フルミスト

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フルミスト

目次

フルミスト

2019-20シーズンのフルミストはアメリカCDCで再び推奨されることになりました。有効性が再び証明されました。

2017-18シーズンのフルミストについて

2016-17シーズンにアメリカでフルミスト接種推奨が中止された理由について
当院で行った2013-14年度の効果分析から分かった事
  1. 評判どおり、12歳以下は、良く効く。
  2. 13歳以上でも
    1. 早期(約4か月以内)は、注射ワクチンとほぼ互角の効果がある。
    2. 後期(約4か月以降)は、注射ワクチンより効く
  3. 有効期間が長い(接種時期が9月でも11月でも効果に全く差がない)
  4. 接種時に鼻炎があると効果が落ちる可能性がある。
     なので、感冒(鼻炎)流行前の9~10月接種が良い。
  5. 注射ワクチンと違い、B型インフルエンザにもよく効く
     (おそらくB型の流行時期が遅いためと考えられる)

その他

  • 3歳以下で1日程度の発熱が15%程度ある。
  • 接種後の鼻炎は、20%程度で意外と少なかった。
  • 接種後に鼻炎又は発熱の見られた人でインフルエンザに罹患した人はいなかった。

接種できる人は?

2023年度までは、2歳~49歳までの健康な方。特に2歳~8歳がおススメ

認可ワクチンとなった2024年度(2024/4/1)以降は、2歳~18歳までが接種できます。

接種回数は?

  • 9歳未満でインフルエンザワクチンを接種した事が無いか、または、インフルエンザに罹患した事がない方は、2回。
  • それ以外の方は1回接種。

接種できない人は?

  • 2歳未満と50歳以上の方は接種できません
  • 5歳未満の方で喘鳴(ゼーゼー)の歴があった方や、1年以内に喘息発作のあった方。
  • 免疫不全患者(抗がん剤治療を受けている人)や、そういった患者様をケアする立場にいる介護者の方
  • 心疾患、肺疾患・喘息、肝疾患、糖尿病、貧血、神経系疾患などの慢性疾患を持つ場合
  • アスピリンを服用中の方
  • 妊婦の方
  • 重度の卵白アレルギーやゼラチンアレルギー、ゲンタマイシン、アルギニンアレルギーの方
  • 今風邪をひいていたり、鼻炎のひどい人

※軽い鼻炎の場合は、接種は可能ですが、効果が落ちますので、鼻炎がない時に接種する方が良いと思います。

 補償は?

2023年度までは未認可ワクチンですので、国産不活化インフルエンザワクチンのような日本医薬品医療機器総合機構の補償はありません。輸入会社IMMCの補償はありますが、基本は自己責任での接種となります。

2024年度(2024/4/1)以降は、認可ワクチンとなりますので、注射ワクチンと同様、日本医薬品医療機器総合機構の補償が利用できます。

予約方法

昨年(2022年)当院でフルミストを接種した方は、インターネットからご予約できます。

認可ワクチンとなった2024年度(2024/4/1)以降は、初診の方もインターネットからご予約できる予定となります。

  1. コロナウイルス対策として、時間受付の枠を作っています。電話予約の場合も、スタッフが時間予約させていただきます。
  2. 予約された場合、予約当日、当院に連絡なしに来院されなかった場合は、キャンセル扱いとします。

その他、診察券番号がわからない方やWeb予約できない方も、営業時間内に、お電話(073-422-1458)でご予約ください。

フルミストは生ワクチンのため、接種期限は短く、12月28日で接種を終了いたします。

ワクチン予約~受診までの大まかな流れ図

ネット予約が出来ない方は、お電話ください。スタッフがかわりに予約します。

接種までの流れ

  1. 電話またはWebで接種日時を予約する。
  2. PDF問診表をダウンロードして印刷→記入しておく。
  3. 接種日時になったら、体調が良ければ、(鼻炎がなければ)ワクチンの予約枠で予約していただければ、ある程度時間通りに接種が可能です。
     ※初診の方も受付できます。(Web受付できない方は直接来院くださっても結構ですが、待ち時間が長くなる場合が御座いますので、ご了承ください。)
  4. 接種当日、体調がわるかったり、鼻炎がある場合は、電話で延期。
    (※Web予約できた方は、Webでも延期できます。)
  5. 自宅で検温し、問診表に記入。順番が来たら、来院。

来院時に用意するもの

フルミスト問診票、保険証(本人確認のため)、料金

実際に接種している動画と他のリンク

2013年のCMです

こどもの接種風景
アメリカのテレビCMその2その3

今年度の株

A型2種類とB型2種類の計4価ワクチンです。

A型株A/Norway/31694/2022 (H1N1) (an/Victoria/4897/2022 (H1N1)pdm09 – like virus)
A/Norway/16606/2021 (H3N2) (an A/Darwin/9/2021 (H3N2) – like virus)
B型株B/Austria/1359417/2021 (B/Victoria lineage)
B/Phuket/3073/2013(B/Yamagata lineage)
これってどんなワクチン?

低温で培養し、馴化させた生インフルエンザウイルスは、鼻腔内に噴霧させても、低温でないと増殖できないため、正常体温の人に接種しても、なかなか増殖できず、手間取っている間に、免疫が出来上がるという仕組みです。擬似的に軽いインフルエンザに罹患する形となります。

つまり、通常のインフルエンザ罹患後と同様の免疫

  1. 鼻腔と咽頭粘膜で分泌型IgA抗体を作りウイルスの侵入を防御
  2. 細胞性免疫を活性化させて変異ウイルスにも対応
  3. 注射型ワクチンと同様のIgG型液性免疫で重症化を予防

の3つの免疫を誘導する、多角免疫誘導ワクチン(Multi-Immunity Vaccine)です。

  • A型2種類とB型2種類の計4種類のインフルエンザ株が入った4価ワクチンです。
  • アメリカのmedImmune社アストラゼネカ社の子会社)が製造販売しています。
注射のワクチンとの効果の違いは?
  • 通常インフルエンザウイルスは鼻腔から侵入しますので、その場所に直接免疫をつけてしまうため、小児で発症予防効果が高い。
    2歳~7歳で特に効果が高く、発症予防効果83%(国産不活化ワクチンはこの年齢では30%程度)と言われ、アメリカで爆発的に広まりましたが2013年あたりから、アメリカCDCのサーベイランスでのみ、効果が落ちてしまい、2016年から接種推奨が外されていました。しかし、イギリス、フィンランドでは有効な状態が続き、2018年からアメリカで再び推奨ワクチンに認定されました。このいきさつについては当院のお知らせブログで詳しく解説しています。
  • 生きたウイルスで細胞性免疫も作るため、流行しているインフルエンザと株が違っていても発症を軽症化させる作用がある。
  • 鼻にスプレーするだけ。痛くない
  • 有効期間が長い。【ほぼ1シーズンまるまる有効】

※当院での2014-15シーズンでの調査結果
※当院での2013年度の調査結果

どんな人におすすめ?
  • 持病のない、2歳~7歳の健康な子供で、不活化ワクチンをしても毎年罹患してしまう人
    (共働きの家庭の方や、さまざまな理由でインフルエンザワクチンが接種できない小さいお子様を家族が接種する事で守る必要があったり、毎年インフルエンザで呼び出されて、治ったと思ったら、兄弟に感染してまた呼び出されてなどで、うんざりしている方、お受験前など。)
  • 注射が嫌いな人(で点鼻の方がまし。という人)
    • ただし、感覚過敏の強い方で注射も点鼻も嫌う人もいますのでご了承ください。
  • 注射ワクチンで腕が腫れてしまうため、接種できない人
  • 未認可ワクチンでもさほど抵抗の無い方
  • 13歳以上からは不活化ワクチンとの効果の差が少なくなってきますが、効果期間が長いですし、2011年のように、ワクチン株と流行株がずれた場合は、フルミストの方が断然効果が高くなります。(受験対策としては、フルミスト接種後、不活化ワクチン接種という方法にも対応しています。)
副反応は?
  • 40%の人は接種後3日~7日まで、鼻炎になります。
  • その他、咽頭痛、咳など、軽度の感冒様症状が数日認める場合があります。
鼻汁40~50%
咽痛5~10%
頭痛3~9%
発熱10%

その他希なものとしては、ショック、ギランバレー症候群など、国産ワクチンと同様です。

 接種でインフルエンザを発症した例はありません
接種適当者が接種したためにインフルエンザを発症したという報告例は1例もありません。
接種した方と同居している ”接種していない健常な家族(新生児、妊婦、老人を含む)”が、接種した方から二次感染によってインフルエンザを発症したという報告例も1例もありません。

接種回数は?
  • 9歳未満でインフルエンザワクチンを接種した事が無いか、または、インフルエンザに罹患した事がない方は、2回。
  • それ以外の方は1回接種。
効果持続期間は?

アメリカCDCは、1シーズンはしっかり持つと述べています。
2013-2014年での当院での検討でも、9月接種者と11月接種者で効果に差がありませんでした。

 鼻炎があると、このワクチンの効果が落ちる事から、鼻風邪が流行し始める前の9月接種が最適と考えられました。

効果に対する院長の個人的感想

※)フルミストの効果が、年齢とともに低下していく理由については、何も発表されていないため、明確な説明は出来ませんが、このワクチンは、咽頭アデノイドと扁桃でワクチンが増殖する事で免疫を誘導しており、この咽頭アデノイドと扁桃の増殖は、12歳頃がピークで、その後加齢とともに徐々に萎縮していく事がわかっており、この事が、理由として考えられるのではないかと院長は思っております。

※13歳以上の受験生などで、流行株-ワクチン株不一致時の対策として、フルミスト接種後4週あけて国産不活化ワクチン接種希望される場合も、対応させていただきます。

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