この時期、まれに、春先のように、顔面の皮膚炎、鼻炎症状が悪化する方がいらっしゃいます。
この時期の花粉飛散は全体的にはかなり少ないのですが、地域性が激しいのが特徴です。身近に以下の植物が密生している場合は、可能性があります。
飛散距離は数百m程度なので、地域差が激しいのも、この時期の特徴です。
RSウイルスの流行期と一致するため、鼻炎症状は紛らわしく、また、アレルギー性鼻炎持ちがRSウイルスに罹患した場合の鼻閉症状は、耐え難い物があります。
キク科
9月に圧倒的にアレチノギクが開花し、花粉をまき散らします。黒田町はブタクサ(セイタカアワダチソウ)が少ないので、10~11月は少ないですが、密生地域では、10~11月にもキク科花粉が増加します。
つまり、身近にブタクサがあるのであれば、それに反応している場合は、9月上旬にも同様(アレチノギク)の症状があり、9月末~10月上旬に一旦改善したと思ったら、10月末から再び悪化するようですと、キク科アレルギーの可能性があります。
イネ科
この時期かなり減っていますが、日芝、エノコログサ、イヌビエなどは、まだ多少ありますので、地域によっては症状のある方もいるでしょう。
ちなみに、アレルゲン検査で有名なカモガヤ、ハルガヤは関東地方には、多いようですが、和歌山にはほとんどというか、見たことがありません。ただし、チガヤはたまに見かけます。高速道路入口に5~6本見かけました。田舎では密生している所もあるかもしれません。
これは、歴史の違いが関係してそうです。カモガヤ、ハルガヤは、明治維新の時、西洋化に伴い牧草として輸入した時に土着したケースが多いようで、和歌山は紀州藩御三家でしたので、倒幕される側だったからか、牧場も黒沢くらいしかありませんので、そういった事が関係しているかと思います。ので、アレルギー検査でカモガヤが陽性に出ているからと言って、カモガヤアレルギーと言われても、それは、違います。
ヨモギ
ヨモギの花粉は2週間程度しか飛びませんので、風邪かな?と思っているうちに、治ってしまうでしょう。ヨモギの葉は、あまり目立たないので、気づきにくいです。
そういえば、スギ花粉舌下免疫療法も
本年10月から発売になったシダトレン(スギ花粉舌下免疫療法)も、10-11月から開始となりますので、スギ花粉単独で、毎年ひどい目に合っている方は、ご相談ください。12歳以上から適応です。
とはいえ、かなり説明が長くなるので、出来れば、電話でご予約いただけると幸いです。(くれぐれも、土曜日に突然来ないでください。話できませんので。)
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