三~五種混合ワクチン

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三種~五種混合ワクチン

三種混合ワクチンとは、ジフテリア、百日咳、破傷風の3つの病原菌に対するワクチンです。それぞれ、Diphtheria、Tetanus、Pertussis、の頭文字をとってDTPワクチン、DTPと呼ばれることも多い。
ジフテリア、破傷風に対するワクチン成分は毒素成分を不活化処理したトキソイドを利用しています。百日咳に対するワクチン成分は、副作用の少ない成分ワクチン(aP, acellular pertussis 非細胞性百日咳)であり、DTaPとも表現されます。

その後、2012年には、不活化ポリオワクチンが配合され四種混合ワクチンとなり、2023年からは、ヒブワクチンが配合され、五種混合ワクチンとなっています。

当院では、小児の定期接種としては、五種混合ワクチンを使用しています。

渡航用成人としては、輸入ワクチンでTdapワクチン(Boostrix)を使用しています。成人に国産の三種混合ワクチンを接種することも可能ですが、接種部位が腫れやすいため輸入ワクチンをお勧めしています。なお、海外へ渡航する小児が5回目の三種混合ワクチンを必要とする一部の年齢の方に限り、任意接種で国産三種混合ワクチンを接種しています。詳しくはトラベルクリニックからご相談ください。

歴史

日本では1949年からジフテリアトキソイドの予防接種が行われ、1958年からは百日咳を加えた二種混合ワクチン (DP)、1964年からは一部自治体、1968年からは全国で、破傷風トキソイドを加えた三種混合ワクチン (DPT) が小児に定期接種として開始されました。

1975年、それまで使用されていた百日咳全細胞成分入りの三種混合ワクチンDTwPの百日咳成分による脳症などの重篤な副反応発生事故の問題により、一時中断され、その後、1981年に改良型のDTaPワクチンが開始されています。
その後、このタイプがスタンダードとなりました。

しかし、小児期の4回接種では小学校高学年あたりから、百日咳抗体が低下する事がわかり、近年、成人の軽度の百日咳(咳だけが2週間以上続く)が増加し、三種混合ワクチン接種前の子供に感染する危険がでてきました。

しかし、小児と同量のDTaPワクチンを成人に接種すると局所反応が強くでるため、接種出来ませんでした。これは、DTaPに含まれるジフテリア、百日咳抗原が多すぎるために起こる局所反応であったため、

フランス、イギリス等 先進国で、これらの抗原量を減量した成人用三種混合ワクチンTdapが開発され、使用されるようになり、アメリカにおいては、現在では、64歳以下は10年毎の接種が推奨されるに至りました。

成人用三種混合ワクチンTdap

もうすぐ、成人専用の三種混合ワクチン(Adacel:Sanofi Pasture)が日本の認可取得に向けて準備中とされていますが、今現在、日本では未承認です。当院では国産ワクチンにこだわる方は、接種部位が腫れる事を理解していただいたうえで、小児用三種混合ワクチンの投与を行っていますが、海外派遣で行かれる方は、世界標準の(腫れが少ない)未認可輸入ワクチンBoostrixの使用に切り替えました。

特に、欧米への留学において必須ワクチンとなってきており、これを接種しないと、渡航できません。

採用ワクチン

当院では、イギリス グラクソ・スミスクライン社が製造するBoostrixを採用しています。

当院の輸入による、未認可ワクチンですので、日本医薬品医療機器総合機構の補償はありません。輸入会社IMMCの補償はありますが、基本は自己責任での接種となります。

なお、Adacelが認可されれば、そちらに切り替える予定です。

接種方法

初回接種

10歳以上
0.5ml×1回の筋肉内接種で破傷風抗体は10年間、百日咳抗体は5年間程度効果が期待できます。

追加接種

Boostrixの追加接種スケジュールは今のところアメリカでも検討されていません。(理論的には、10年以上経過すれば、抗体価が下がるので、接種可能とは思われますが。)

小児期に三種混合ワクチンを一度も接種したことがない場合、当ワクチンを1回接種しても百日咳抗体獲得に効果があるかどうかは検討されていません。(本ワクチンは、小児期に三種混合ワクチンを接種した方の成人期の追加接種として設計されたワクチンであるため。)そういう方の場合は、一度、血液検査で百日咳抗体価を確認し、抗体価の上昇を確認するべきです。

小児用 五種混合ワクチン

※2014/12/4以降、三種混合ワクチンは、四種混合ワクチン~国産五種混合ワクチンへと変化してきています。2023年からは、国産5種混合ワクチンを使用します。

採用ワクチン

2023年からは国産五種混合ワクチン『ゴービック』を使用します

五種混合ワクチンは、上記三種混合ワクチンに加え、不活化ポリオワクチン、ヒブワクチンが配合されたものです。

接種方法

定期接種1期として接種する場合

生後3か月~90か月(約7歳半)未満までの間に

  1. 初回接種3回
    1. 3~8週間隔で接種します。
  2. 追加接種1回
    1. 初回接種終了後おおむね1年後に接種

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