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生馬医院の感染対策

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本記事は2020/3/15 新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言最中で初期に実施していた感染対策の様子を記載したものです。このころ、まだコロナウイルスは接触および飛沫感染しかしないと言われており、空気感染の証拠は公表されていませんでした。

コロナウイルスの活動に関して、エアロゾル・空気感染する事が分かってきました。しかしながら、ソースがみれてませんが、温度22度、湿度50%で活動が弱まる可能性が指摘されているようで、和歌山では4月以降は治まる期待があります。

空気感染するものの、やはり接触感染がメインであることを思い知らせる事件も発生しています。

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そこで、現在の生馬医院の感染対策についてご紹介します。

(※ただ、今回のコロナウイルスの厄介なところは、症状がほとんどない人が多いという事でもあり、これだけ対策を行っても、待合室でマスクせず咳をされたりした場合など、完全に防御できない場合もあります。ただ、皆さまがマスクをしていれば、吸い込むウイルス量は減らす事ができると考えていますので、症状の無い方もマスクをしておく事はお勧めします。)

疑わしい患者様の早期隔離

前回のブログでお示ししましたとおり、新型コロナウイルス感染症は、発熱しない患者さんが50%も存在しており、発熱の有無で患者さんをふりわけても、意味がありませんので、

以下に当てはまる患者様は事前に電話で受付にご連絡ください。
(その時々の市中感染症発生状況に応じて、車内待機・隔離室待機・待合室内遠方個別待機の3タイプを指示します。ただし、以下の症状の方はトイレは原則利用禁止となりますので、自宅で十分済ませてから御来院ください。)

  1. 高熱の方
  2. 熱または、咳が続く方(だいたい4日以上)
  3. 息苦しい方
  4. その他コロナウイルスが疑わしいと思う方
  5. 急に臭いや味がわかりにくくなった方

なお、ご自分でコロナウイルスが疑わしいまたは、心配と思っていらっしゃるのなら、まずは最初に保健所(和歌山市中央保健所:073-488-5112)に電話して、当院受診しても良いかどうか、ご確認ください。

感染症診察は院長(博史)が実施

旧院長は高齢のため、成人も小児も、感染症が疑われる場合は、全て院長(博史医師(小児科専門医))が実施し、問題ない場合は、場合によって旧院長(公克医師)が行います。

院内処置を控える

防護服完全型

コロナウイルスのエアロゾル発生の懸念があるため、鼻汁吸引、インフルエンザなどのウイルス抗原検査、吸入などは、院内で行わず、車内または、隔離室内で行います。屋外や隔離室でインフルエンザ検査などを行う場合は、【しばらくの間(コロナウイルスの指定感染症が外れるまで)】防護服を着用して行います。

時間的隔離

Web受付を利用していただき、当院での待ち時間を減らすだけでなく、希望者は院外処方を行う事でさらに待ち時間を減らしていただけます。

目次

接触感染対策

まずは、口に入れる可能性が高い小さいおもちゃは流行が落ち着くまで撤去しています。

椅子のオゾン水塗布

ソファーにオゾン水塗布

ソファー類には、予め後述の光触媒を塗布し、常時殺菌効果が現れる様に設定していますが、それに加えて、オゾン水3~4ppmの塗布を1日1回行っています。オゾン水は2ppm程度でインフルエンザウイルスなら5秒程度で死滅します。(トーマス君にも塗布してます)



オゾンガス滅菌

トーマス君のオゾンガス滅菌
本のオゾンガス滅菌
トイレ全体のオゾンガス滅菌








オゾンガスはフッ素ガスに次いで強力な蛋白分解能力がありますが、すぐに酸素に変化するため、消毒後4時間程度では、無害となります。
院長が昔働いていたNICUの手洗いにオゾン水を採用していましたので、使い慣れていましたので、当院でも導入しました。

トーマス君、本棚の本類、トイレはオゾンガスによる滅菌を行っています。

トーマス君と本類はビニールで囲う事が出来るので400ppm以上の高濃度殺菌が可能で、結核菌も死滅するレベルです。

トイレは、40ppmまでしか上がらないので、接触時間を長くして、CT値を5000ppm.minにすることで、ブドウ球菌で99%死滅レベルに設定しています。いずれも、ウイルス消毒に対しては、十分すぎる濃度と考えています。東京消防庁の救急車消毒などはCT値60−70程度で行われており、本来ウイルスは細菌よりもオゾンに非常に弱いため、今後は、コロナウイルス死滅条件などが公表されてくれば、適宜低濃度に調節していきます。

トーマス君

一度ガス滅菌したあと、後述の光触媒塗布し、その後は1日1回のオゾン水撒布を行います。

本類

1日1回程度しかガス滅菌できませんので、本周辺にアルコールスプレーを設置していますので、適宜、本を触る前と後にアルコール消毒をお願いします。

トイレ

ノブ、便座と便器、ペーパーホルダーなど手に触る部分には光触媒塗布し、毎日終業後にオゾンガス滅菌を行います。また、常時換気しています。

光触媒塗布

ルネキャット

いくら滅菌しても、感染者がウイルスをつけてしまうと、その次に触った人に伝搬されてしまいます。それを防ぐ目的で光触媒を採用しています。LEDの光で殺菌効果がはたらきます。
東芝製光触媒『ルネキャット』を待合ソファー、ボールペン、スイッチ、ドアノブ、柱、トイレ蓋、トイレフラッシュノブ、院内スリッパ、トーマス君、アルコールスプレーなど、人が触る部分に塗布しています。
インフルエンザウイルスやノロウイルスへの有効性は証明されています。コロナウイルスについては現在実証実験中とのことです。

院内各所にアルコールスプレー配置

手指消毒用アルコール
手指消毒用アルコール
手指消毒用アルコール









下駄箱、受付、本棚周囲、トイレにアルコールスプレー設置していますので、入室前後、何かを触る前後に、適宜ご使用ください。

この『何かする前にも手指消毒する事』は非常に大事です。

誰かからウイルスをもらう事ばかり気にしている方が多いですが、コロナウイルスの場合は、無症状のあなたに既にウイルスがある可能性があり、あなたが触る前にあなたの手を消毒する事で、他者に感染させなくてすみます。

飛沫感染対策

基本、熱、咳、鼻汁を持っている方は咳エチケットとしてマスク着用をお願いします。マスクが無い方は、受付で有償でお渡ししています。
また、自分の使った使い捨てマスクの再利用を考えている方は、使用済みマスクのガス滅菌を当院で実施させてもらいますので院長にご相談ください。

エアロゾル・空気感染対策

窓換気

窓換気
1日2回、休憩時間と終業後に窓全開で換気しています。
4月に入って、可能なら診療中も全開でいきます。

換気扇

生馬医院の空気の流れ
5台の換気扇で常時換気
空気の流れは隔離室まで一直線で待合室には戻りません。

疑い患者さんの別入り口

感染患者様の別入り口
空気感染などが懸念される患者様は別入り口から入室していただくか、駐車場で待機していただいています。

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