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麻疹感染症の関西空港からの流行を受けて、国産の麻疹風疹混合ワクチンの定期接種以外の使用が規制されていたため、輸入ワクチンを希望される方を募っておりましたが、今回、規定人数に達したので、輸入することになりました。
10月6日以降に接種可能となります。6人程度まで、新たな希望者に接種できる余裕がありますので、輸入ワクチンを希望される方は、お早めに電話(073-422-1458)でご予約ください。
輸入MMRワクチン(PRIORIX)

輸入するワクチンはPRIORIXというGlaxo SmithKline社製のものです。
生(麻疹、風疹、おたふく風邪混合)ワクチンです。
海外で広く使われているグローバルスタンダードな製品です。
子供に接種した場合、接種後2週間目で38度程度の発熱が出現する可能性は1~10%程度で、国産ワクチンよりやや高めですが、逆におたふくかぜワクチンの副作用の髄膜炎の発生率は極めて低く、国産より安全と言われています。
接種適応者
1歳以上なら接種可能です。
- 定期接種期間外で、お子様に接種を希望される方(国産ワクチン制限解除されるまで待てない方)
- この際、まとめて抗体をつけておきたい方
- 東南アジアに旅行する、または、そういった旅行者が多いところで働いている方。
おたふく風邪や風疹の抗体を持っている人に接種してもかまいません。
1本で3つの抗体が望めるので、抗体価がまんべんなく低下してきている昨今の成人に接種するには、とても便利です。
22歳以上の方は、罹患しやすいです。ワクチン2回接種歴がない方は、この機会に接種をしておくとよいでしょう。今回の麻疹流行が落ち着いたとしても、今後海外から何度も同様の事が起こると思います。おたふくも、風疹も、麻疹もどんどん入ってくると思います。
接種不適応者
- 卵が食べれないほどの、卵アレルギーの方
- 発熱中の方
- 妊娠中の方。
- (また、成人女性は、接種後3か月は念のため妊娠を避けてください。)
- ワクチンの内容物(アミノ酸・乳糖・マンニトール・ソルビトール)にアレルギーがある場合。
- ネオマイシン(抗生剤)にアレルギーが有る場合
- 免疫不全の方、免疫抑制剤を服用中の方
副反応
ほぼ、国産と同様の副反応ですが、国産との違いは、小児において発熱がやや多く、髄膜炎の発生率が極めて少ないところです。
一般的なもの
接種10~14日目での発熱、発疹、夜泣き、結膜充血、咳、耳下腺の腫れ、下痢、嘔吐、食欲不振など
稀なもの
髄膜炎の発生率は国産おたふくワクチンより圧倒的に少ないですが、それ以外の発生率は、同等程度です。
髄膜炎、ギランバレー症候群、脳・脊髄炎、などの、自己免疫性疾患
補償について
輸入未認可ワクチンですので、他の渡航輸入ワクチンと同様、国内の補償は適応されません。
輸入業者 IMMC の補償のみとなります。
接種費用
今回は、少量輸入のため、税込1300012000円/回です。それ以外の費用はかかりません。
なお、風疹ワクチン公費助成制度は適応できません。
クレジットカード(Visa, Master, American express)に対応しております。
リンク
- 関西空港経由で麻疹(はしか)の集団感染発生中
- MMRワクチン始めます
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