当院が11年前から個人輸入で行っていた鼻噴霧型インフルエンザ生ワクチン(フルミスト)がついに、やっと、日本で認可され、今年の冬からどのクリニックでも使えるようになりました。
フルミストについては、こちらのブログページをご覧ください。
認可申請がアストラゼネカから出されたのはたしか、2016年2月だったと思います。その後2016~2018年の間、アメリカにおいて一過性に効果が減弱したと報告されたため、アメリカでは2年間だけ接種推奨が外され、2019年から再び有効性が認められ、再出発したと思ったら2019年からコロナ禍となったため、また下火になり、コロナ禍が終了となったのを契機に、今年やっと認可されたという経緯です。
コロナ禍で、マスク生活が続いた影響で、子供たちの免疫はかなり低下しており、アメリカでは子供の入院患者数が急激に増えていると報道されていました。そんな中、従来の不活化型インフルエンザワクチンより、生ワクチンの方が良いだろうという画策があったのかもしれません。
全国でテレビ局もこぞって取材を行っていたようで、当院も毎日放送から取材を受けました。
本年1月にホームページ改造したばかりで、リンク切れが多数あったりしてましたので、フルミストの解説ページを急遽補修中です。(汗
今後の問題は?
- 販売価格がいくらになるのか。
だいたい、ポリオワクチン、HPVワクチンすべてにおいて共通するのは、個人輸入と比べ、認可された場合の価格は、2~5倍に跳ね上がる事が多く、さらに、欧米の急激なインフレによる物価上昇の影響もありますので、不安です。 - 適応年齢が海外と同じ49歳までになるのか、国内限定で18歳までになるのか。
(いまのところの情報ですと18歳までになりそう) - 流通在庫が十分なのか
アメリカでも人気の商品で、当院も仕入れに苦労しましたし、生ワクチンですので、返品できませんから、今期から接種希望者が増えても、当院以外で接種する人が増える影響で、当院に何人来るのか、予想できず、入荷数の決定が難しくなります。
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