- 2022-23シーズンの不活化インフルエンザワクチン接種は10月1日から開始です。
- 2022-23シーズンのフルミスト接種は11月中~末頃になりそうです。
- Visa, Master, American express, JCB, Dyners club カードに対応しています。
インフルエンザ基礎知識
A型インフルエンザ(季節性インフルエンザ)
人以外に、豚や鳥に感染し、遺伝子の突然変異が起こりやすく、亜型と呼ばれる少し違うタイプなどが、すぐに発生し、流行する事がある。大きく3種類【香港型(H3N2)、ソ連型(H1N1)、パンデミック2009(H1N1 pdm)】が存在し、ソ連型はパンデミック型に置き換わりました。
流行の順番
2011年~12年は、H3N2がメインで、2012~13年は、H1N1pdmが2%, H3N2が85%で、2013~14はH1N1 pdmが優位でしたが、2014~15シーズンは再びH3N2型が優勢でした。2015~16シーズンはH1N1 pdmが優位で、2016~17シーズンはH3N2型が有意でした。2017~2018シーズンは、H1N1とH3N2型がほぼ同数でした。
B型インフルエンザ(季節性インフルエンザ)
A型と違い、人とアシカ亜目のみに感染し、遺伝子はかなり安定しており、あまり突然変異を起さないため、今まで1シーズンに流行する株は1種類だけだったので、1度罹患すると、長期間罹患しなくなっていました。しかし、2011~12年はビクトリア系統と山形系統の2系統が流行したため、今まで罹らなかった人まで罹ったようです。
2012~13年シーズンは、ビクトリア40%で山形系統が60%でした。
2014/15シーズンは山形株優性でした。
2015/16シーズンはビクトリア60%, 山形40%でした。
2017/18シーズンはビクトリア22%, 山形78%でした。
2018/9月の時点では、WHOの発表では、ビクトリア33.1%, 山形66.9%だそうです。
C型インフルエンザ
人以外に、豚に感染します。症状(熱、咳、鼻汁)が軽く、発熱期間は2日程度です。流行期間は毎年1月~6月で、他の型と比べると問題とされる事が少ないため、コマーシャルベースでの薬や敏速キット、ワクチンも開発されていません。ただし、2歳未満の乳児には、入院例も多いとのことです。
インフルエンザワクチンを接種したのに、(インフルエンザウイルス検査陰性の)インフルエンザ様感冒と診断され1~2日高熱が出てうなされた経験がある方の中に、こういったウイルスに感染していた可能性もあります。
人に感染するインフルエンザウイルスはA, B, Cの3タイプ存在しますが、Cは軽症のため、問題となるのはA型とB型の2種類のみです。
最近では、H5型やH7型新型鳥インフルエンザが、新興国などでいったん発生し、2009年の新型インフルエンザ騒動の再来に備える動きもありました。
アメリカでは、毎年主に老人など20万人が入院し、多くの人々が仕事を休むことになり、毎年のべ3800万日分の学校の登校日が休校となり失われています。
感染力が比較的強く、感染経路は”飛沫感染”と言って、くしゃみや鼻汁の中に含まれたウイルスが、空気中を漂って、それを吸いこんだ時に感染します。
また、くしゃみなどで通常2m程度離れたところまでウイルスは飛びますが、飛び出したウイルス飛沫は、物の表面に付着し、平均8時間は感染性を維持します。ウイルスに汚染された表面を触ったあとに、目や、鼻、口を触る事でも感染します。(接触感染)
いろんなところを触った手をなめたりする頻度が高いことから、子供は大人の2-3倍インフルエンザに感染しやすいといわれています。
人に感染させる指数(再生産数)は季節性インフルエンザでは1.4、パンデミック2009では2程度です。これは、インフルエンザに感染した1人が何人に感染させるかという数字です。
副院長の体感では、密閉された学校教室内では、2-3くらいはあるように思います。(※ちなみに、水痘、麻疹、おたふくかぜの再生産数は15もあります!)
厚労省啓発ビデオ
罹患した場合の休校(園)期間
幼稚園・保育園児の場合
- 症状が出現してから5日以上経過しており
且つ - 下熱後3日以上経過している
発症日に6をたした日付 と 下熱日に4たした日付のうち、長い方が通園可能日
小学生以上の場合
- 症状が出現してから5日以上経過しており
且つ - 下熱後2日以上経過している
発症日に6をたした日付 と 下熱日に3をたした日付のうち、長い方が登校可能日
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