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医師向け特別講演会(仙台)

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2018/5/19土曜日夜にADHD治療薬(インチュニブ)の医師向け講演会を仙台で行いました。前日に東北地方を観測以来最大の豪雨を襲うという状況の中地域の小児科、児童精神科の先生方が遠くは青森からも来ていただき、講演させていただきました。

今回の講演では、地元先生方のご要望により、インチュニブの副作用である低血圧や心電図異常(QT延長)をどうやって調べるのか、小児循環器の基本的な手法についてお話し、副作用でQTが伸びるという報告があるにも関わらず、ある種のQT延長症候群に使うと、QTが逆に縮み、治療的に使えるというカラクリについて解説。また、薬でQTが伸びた場合、薬が悪いと考えるだけでなく、伸びた側の心臓に異常がある可能性とその後のフォローの必要性について解説したあと、当院での47例の使用経験の統計的まとめについてお話ししてきました。

特に基本的な子供の低血圧の基準と、血圧計のマンシェット幅の求め方や、そもそもマンシェット幅とはマンシェット布の中に入っているゴム部分の幅であって布外側の幅ではない事、実際に使用しているマンシェット幅と腕囲から求める理想のマンシェット幅との間に差がある場合に生じる誤差の推定方程式、自動血圧計が結構間違っているので耳で聞く必要がある事、QT時間の正式な求め方と、早見する方法、などなど、意外と循環器やってる小児科医もあいまいになりがちな部分について、解説したところ、大変喜ばれたそうです。

とはいえ、この講演会、前代未聞の大ピンチになるという、大変な出来事の中、何とか実施出来た講演会でありました。

サイドストーリー

伊丹空港の悲劇

その日の土曜日、予定より40分ほど遅れて診療を終えて、急いで電車にのり、搭乗予定時刻の2時間前に伊丹空港に到着しました。あまりに時間があるという事で、チェックインを済ませた後、伊丹空港のカードラウンジというラウンジで発表スライドの最終チェックを行っていました。

このカードラウンジというラウンジは普通の空港会社のラウンジと違い、手荷物検査場に入る前の場所にあるのですが、そこで出発時刻の15分前まで作業してから、いざ手荷物検査場に向かうと、2分遅刻という事で、搭乗が出来ないという、とんでもない事態となりました。

チェックインすまして、空港会社とカード会社が共同で運営しているカードラウンジにチケット見せて入場しているのに、呼び出しもなく、2分遅刻で登場を拒否されるとは、思ってもいませんでした。まるでJRのような定時処理です。9.11の後の手荷物検査がだんだん複雑になり、こんな、厳しい状態になってたんでしょうか。最近本当に飛行機乗ってなかったので、理解していませんでした。

頭が真っ白に

さて、ANAのグランドスタッフのチーフお姉さんに、『15分前までにいらっしゃらなかったので、搭乗できません。次の便をご利用ください』と冷たい、厳しい表情で、伝えられた私たちは、頭の中が凍った状態で、気を失いそうになりましたが、仙台にお集まりいただく予定の先生方に突然の中止などと言えるわけもなく、反射的に『Webに切り替え!』と叫んでおりました。

Web会議に長けているシャイアーさん

講演会開催まで2時間しかないにも関わらず、製薬会社シャイアーさんはすぐさまホテルの一室を借りてネットに継ぎ、会場のホテルではプロジェクターと専用の会議システムをつないで、講演会開始20分前に、ようやくスタンバイOKの状態に持ってきました。

なんとか成功

急な切り替えにも関わらず、ノーミスで成功させたシャイアーさんのIT能力に関心しつつも、さて、急遽Webになってしまった理由がどう伝えられているかもわからないまま、講演内容を熱く語りましたが、終了時に皆さまから拍手していただいて、ホッと胸をなでおろした次第です。
仙台に来ていただいた先生方とフロアで話したかったなあと思いつつも、フォローしてくださったスタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした。m(_ _)m

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