先日まで寒い日が続いていたため、スギ花粉の飛散がかなり抑えられていました。スギ花粉は、前年の夏の暑さが熱いほど花粉を沢山つくり、1月1日からの積算最高気温が500度を超すと、飛散が始まるとされています。
今週あたりから、やっと暖かくなってきましたので、その影響でしょうか、一旦減少傾向にあったスギ花粉が先週の倍まで増加しています。
このパターンは2011年のパターンににていますが、またすぐに減少するかと思います。
いずれにせよ、今年の杉花粉飛散量は少なめで落ち着きそうな雰囲気ですが。
今年のスギ花粉(和歌山市)は少ない
NPO日本健康増進支援機構発表の目測による和歌山市スギ花粉実測値の経年積み上げグラフを示します。
2013年のスギ花粉がいかに多いか、今年(赤)は少ない事がわかります。
様々な花粉が一気に
今週3/19~25の花粉観測結果は、この写真に代表されています。スギ、ヒノキ、イネ、ハンノキが同時飛散しています。
通常、この時期イネは飛びません。1ヵ月も早いです。
また、2013年は観測されなかったハンノキが観測されました。この花粉とそっくりなケヤキはまだ花が咲いていないので、間違いなくハンノキと思われます。
イネ科供給源
イネにしか感受性のない方が、先日から眼、鼻症状が出ているので、おかしいなあと言っていたんですが、まさかイネがすでにとんでいるとは…
イネ科花粉の供給源をさがしてみますと、いたるところにスズメノカタビラが開花してオシベを垂らしていました。
通常この時期に飛ばしてくるのは、帰化種のイネ科です。在来種のイネ科は9月以降です。
ハンノキとニレ(ケヤキ)
この二つ、そっくりなので、ここで上げときます。
どちらも発芽孔が5-6個あり、5~6角形にみえます。
分かりにくいでしょ?
ハンノキ
今週~あと2-3週は飛び続けると思います。和歌山に多いブナアレルギーの方で、モモを食べると口がひりひりする方は、ハンノキ花粉と共通抗原(Bet v1)に対するアレルギー(バラ科アレルギー)がありますので、多少の症状がでるかもしれません。
桜もバラ科です。
バラ科といいますと、桜です。
バラ科アレルギーの方は、桜の花見でやられますので、ご注意を。
ニレ(ケヤキ)
kahunwakayamaのつぶやき
生馬医院では、不定期ですが、花粉調査結果をtwitterの#kahunwakayamaタグで発信しています。
コメント