麻しん風しん混合ワクチンの臨時接種が、2008年4月1日~2013年3月31日まで、当時の中学校1年生、高校3年生に対して、3期、4期として2回目の接種を時限的に定期接種化しました。この臨時接種の接種率は、全国で90%以上を目指していましたし、和歌山も95%くらいは、あったように記憶しております。
よって、18歳の子どもが2008年の時に接種していれば、24歳未満は感染しにくいとは考えられますが、では、昨年の風疹流行時の年齢分布は、どうだったかというと、
こんな感じで、24歳~45歳くらいまでが多い印象です。24歳以下も90%が直近で接種している割には多く罹患しています。
麻疹は細胞免疫への記憶が風疹より強いと考えられるのと、昨年の風疹予防対策事業で、19歳以上の妊娠を希望する女性とそのパートナーに麻疹風疹ワクチンの助成がありましたので、もう少し年齢分布は狭く、流行数は少なくなるかなとも思います。
といった感じです。この年齢層が麻疹に罹患した場合は、修飾麻疹という形をとりますので、典型的な麻疹の症状を示さないために感冒として取り扱われている間に感染を拡大していきます。
ので、この年齢群の感染をしっかり抑え込まないと、(じわじわと)くすぶる原因となり、そこが火種となって保育園へ飛んだら、爆発します。当然死亡者や、重症者は、1歳未満児ばかりという事になるんだと思います。
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